社長の独り言
カ・リ・ス・マ ファッションリーダー

カリモフ大統領の娘Ms.グリナダ・カリモヴォの存在について書こうと思っていたら

北朝鮮の金正日総書記の死と後継者の三男、金正恩氏のニュースが飛び込んできた。

ウズベキスタンと北朝鮮を比べるのは豆腐と厚揚げを比べるくらい似て非なるものであろうが、胃袋に入るにつれ「独裁政権」として同化していくような気がする。

北朝鮮には行ったことはないが、先日訪れたウズベキスタンでも大統領とその一家が一般庶民とはかけ離れた富と、人事をふくめ国の行く末を独断で決定する絶対的な権力を持っていることは、この国の政治やビジネスに係っていくと一目瞭然であろう。しかし国民の不満の声が特に聞こえないのは、経済的に成長していることが大きい。表立った民族や宗教上の紛争もなく、人々はそれなりに生活を謳歌しているように見える。今のところ安定的発展を遂げていて「独裁万歳」というところ。華を添えているのが、Ms.グリナダ・カリモヴァだ。

Ms.グリナダ・カリモヴァは40歳。ニューヨークでファッションを学び、「グリ」というブランドでファッション、アクセサリー、インテリア小物などの商品開発を展開し、自身のブテックも経営、女性誌「L’OFFICIEL」の編集長であり、その他、各種芸術関係や慈善団体の代表者を務めている。180cmはあるモデル並みの容姿、西欧仕込みのファッションセンス、メデイアに登場しない日はない。頭の回転も良さそう。いつ、どんなイベントでもペーパーなしで、人心を掴む挨拶ができる。プライドが高く、他を圧倒するオーラを放ち、人は自分を中心に動くということが当たり前に身についている。

歴史の流れからも、組織の迅速な成長のためにも、独裁が全て悪だとはいいがたい。

文化、文明の発展、国や会社のような組織の改革、発展のためには一時的に独裁的なパワーは必要である。問題は独裁の限定と着地点であろう。

既に20年続いているカリモフ政権もそろそろ着地点を見定める時期に近づいているのではないか。 その鍵はMs.グリナダ・カリモヴァにも託されているであろう。

彼女が今後、父親の権力を引継いでより政治的な活動をはじめるのか、また引継いだとしてもより民主的で公平な国づくりに邁進するのか、はたまた政治からは手を引きファッションやアートの世界でその才能と発揮していくのか予測できない。

個人的には最後の選択をしてほしいと思う。中央アジアのファッションリーダーとして世界のファッション雑誌のグラビアを飾り、世界に通用するアジアのアーティストとして名を残してほしい。

何故ならタシケントのまぶしい陽光や人々の笑顔の中に“口にしてはならない遠慮”と“権力者への阿り”が見え隠れしているから。ウズベキスタンの国民からこの翳りが取り除かれるか否か、それはMs.グリナダ・カリモヴァの選択にかかっているともいえるだろう。

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